Marseille Tarot School Official Blog

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カテゴリ: アーキタイプ(元型)の研究

人間の骸骨あるいは骨格が浮き出た人間の姿は、シャーマニズム的な文化では、イニシエーションの儀礼でトランス状態に入ってゆこうとする者が体験する心理的な崩壊状態をあらわしている。同様の図像は禁欲的な苦行の象徴でもある。

しかし骸骨は、一般的には、「死のシンボル」として考えられている。肉体が滅びても骨は残り、条件がよければ何千年もの間、形をとどめるからである。最後の審判の場面では、死者たちの蘇生の表現として、墓の中から立ち上がる骸骨が描かれることが多い。

錬金術のシンボル表現でも、墓から立ち上がる骸骨は、変成するプリマ・マテリア(Prima materia=第一質料)がニグレド(Niggredo=黒化)とプトレファクティオ(Putrefactio=腐敗)を経て復活・再生することを約束している。

また骸骨は、普通、目に見える死のメタファーとして擬人化され、砂時計や大きな鎌とともに、たとえば media vita in morte sumus 「われら生のさなかにありて死に囲まれたり」という言葉を喚起するものとして死の舞踏の場面に描かれた。この主題は特に疫病(ペスト)が蔓延した中世末期によく見られた。(ハンス・ビーダーマン著「図説・世界シンボル事典」p.92より)

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図説 世界シンボル事典
ハンス ビーダーマン
八坂書房
2000-11
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隠者とは、一般的には、俗世を離れ、孤独で禁欲的な生活を送り、幻視の能力や、求めに応じて知恵と助言を授ける能力を獲得した人物のことである。

キリスト教的な意味では、俗世間との交際を断って「神のみと向き合う」宗教的生活の実践者を指す。そうした修道生活としての「独居」を初めて行なったのは、初期キリスト教(コプト教)時代のエジプトの隠者たち(アントニウス)で、彼らは荒野の洞窟でそうした生活を実践した。「修道士」という語(英語:monk, ラテン語:monacus)は、「独り」の意味のギリシャ語 monos に由来する。

後の中部ヨーロッパの隠修士たちは、森の中に庵を設けるようになった。西欧の伝説や聖人伝にはしばしば、このような隠者たちが遁世と祈祷によって奇跡を起こす力を身につけたことが語られている。

世の喧騒を離れて孤独の中で瞑想し啓示を得ようとする「森の隠者」は、キリスト教圏だけではなくインドにも見られる。ガウタマ・ブッダ(釈迦)も、説法をはじめる前に、かなりの期間を遁世と孤独な苦行に費やしたという。
(ハンス・ビーダーマン著「図説・世界シンボル事典」p.46より)

隠者















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ハンス ビーダーマン
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「愚者」(道化)は、民話や伝説にしばしば登場する人物像。かつての宮廷道化とかかわりが深い。王侯の宮廷に仕えていた彼らには、冗談や諷刺や悪ふざけの仮面をまとって述べれば、真実をしゃべっても罰せられないという「愚者の自由」が与えられていた。宮廷道化は、(ワーグナーの楽劇に「きよき愚か者」として登場する)若きパルジファルのいでたちのように、グロテスクなまだらの服を着て、道化の笏杖を持ち、鈴のついた道化帽をかぶっていた。近代のカーニバルの衣装はこれを模倣したものである。

民衆本に登場する道化、すなわち、いたずら者オイレンシュピーゲルは、16世紀以降ポピュラーになり、ドイツ語では Eulenspiegeleien (=いたずら)などの、(彼の名をもじった)慣用表現が用いられるようにもなった。

タロットの大アルカナの0番は「愚者」とも呼ばれ、ボロをまとった放浪者が子犬に跳びつかれているさまが描かれている。このカードはシンボルとして、世間知らず、叡智を得る放浪の途上にある「きよき愚か者」、無邪気、自然なふるまいをあらわす。(ハンス・ビーダーマン著「図説・世界シンボル事典」p.284より)

愚者
















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